家に帰ってから


どれぐらい時間がたっただろうか。



母親に呆れた声で「あんたいつまでそこに座ってるつもり?」

と言われてもシカト。




ずっと、あの音が聞こえてくるのを玄関に座って待っていた。




心はさっきからドクドクと五月蝿く脈打ち続けている。
指先が冷たい。
気分的には合唱コンクールの舞台裏、本番3分前。
あのそわそわが止まらない感じ。





キキィーーーー
ガシャン





「っ!!!!」



あたしは勢いよく立ち上がり玄関のドアを開けた。





目の前には


肩で息をして


眉をしかめた彼。






「・・・・はや。」

「当たり前じゃん!ずっと玄関でま・・・」




しまった。
つい口走ってしまった。
笑われる。





「・・・ずっと玄関で、噂のメッセンジャーが愛を届けにくるのを待ってたんだから・・・・。」

気持ち悪。」

「ぉおおおーーーい!!!久々にあう彼女に対してそれはなくないか!?」

「はいはい。」




そういって隆也は自転車のかごから鞄をだす。
あたしもゆっくりと隆也のそばに行く。
足が軽い。
久々に会う隆也に胸が躍っている。
そんな自分が恥ずかしかった。







「で?・・・話って?」

「え、あ・・・・うん。」




二人の間にまた

あの心地よくない空気が流れる。


そう、
まだ
あの問題は解決していないのだから。










「・・・・。」

「へっ」

「場所変えるか。ここだと・・・・まぁ色々あれだし。」

「うん。」



そういって二人歩きだした。
外は暗く人通りも少ない。
そりゃそうか。
もう9時をとうにまわっているのだから。
二人の足は自然とあの公園へと向かっていた。
別に何処にいくだなんて話は少しもしていないのに。
あの場所は不思議な場所。
こんなあたしを素直にしてくれる
ぶっきらぼうな隆也を優しい男に見せてくれる



あたしと隆也を恋人にしてくれた場所




二人でぶらんこに腰をかけた。

久しぶりに座るブランコはどこか窮屈な感じもしたけど、懐かしかった。





「・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・。」

「・・・・・なんかしゃべれ。」

「ぅお!!?あ、あたし!?」

「あたりまえだろ。つーかお前が呼び出したんだろ?」

「・・・そうなんだけどさ、」

「・・・・・・・・・。」

「・・・・・・あ、あのさ、」

「おう。」

「こ、この間の・・・・話なんだけど・・・・・。」

「・・・・あれは忘れろっていったじゃねーか。気にすんな。」




隆也がいつもよりも深く眉間にシワを刻みながら言った。
あたしを見ない。





「いや、あの、ね・・・聞いてほしいんだけど・・・・。」

「・・・・・・・・・・・。」





車が一台通る。
ブーンと音を立ててライトが光る。
公園の外灯以外の光が公園を照らした。










「あたし隆也としたい。」

「はぁ!!?」




ガチャッと大きな音を立てて隣のブランコがゆれる。
隆也は立ち上がってあたしをこれでもかと目を見開いて見た。




「お前マジでいってんのか・・・・?オレそんなつもりじゃ・・・」

「違う!違うよ!別に隆也が言ったとかそーゆーんじゃないし、まぁ考えてはなかったけど。あたしの頭の中の議題になるのは時間の問題だったわけだし・・・。」

「・・・・・・・・だ、な・・・・お・・・・・」

「アハハ。言葉になってないよ。」

「う、うるせ・・・。」

「うん・・・・。えと、それで、ね、うん。まぁあたしなりに色々考えたわけだよ。」

「・・・うん。」



指を組んで遊ばせながらあたしは話を続ける。



「来月の18日。」

「・・・はぁ?」

「だから!!!!来月の18日!!!!その日・・・・お、親がいないの。どっちも。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「い、意味は言わなくてもわかると、お、思うから口にはださないけど・・・・」





「待ってるね。」



そういい終わったとたんに


体は隆也につつまれた。


ギュッと抱きしめられて
はじめはバタバタと抵抗するものの、
諦めてシャツをきゅっと掴んだ。
隆也は少し汗臭くって土のにおいがした。
今日も頑張って部活したんだろうなと感じで、
そんな隆也が大好きだなとあらためて思ったりした。





「おま・・・無理して言ってね?」


心配そうに隆也が言った。
あたしは首を振る。






「してないよ!!!つーか超恥ずかしいんですけど!!!」

「んな事言ったってオレだって今めちゃめちゃ恥ずかしいっつーの!!!」

「じゃーとりあえず離してよ!!」

「無理。」

「なんでよ!!」



「・・・・恥ずかしくて、嬉しくて、の顔みれねー。」

「・・・・・。」

「・・・・・ありがとな・・・・・。」

「・・・・・・こちらこそ。」








あたし達は二度とない


夜を誓う。









公園には


あたしと隆也だけ。





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はい!!意味不明★
なんなんだこれ!!スランプ!?いや、そしたら永遠にスランプなんですけどね!
フォーエバースランプなんですけどね!(うるせ)
とりあえずためにためてこれかよ!?と思った方。
みすてないでくださぃいいいいーーーーーー!!!!
苦情は受け付けますので!でも出来ることなら許してください(ずうずうしい!!)
とりあえずこの二人はいったいどーなるんですかね。
初々しすぎて書いてるこっちが恥ずかしい!!!


とにもかくにもここまで読んでくださって本当にありがとうございました!!