どどどどどどど・・・・・・どうしよう。



あたしは一人風呂の中で湯船につかりながら青ざめた顔を両手で覆っていた。





なんて事をいってしまったんだ。
あたしってやつは。
これ終わったよ。
スケベな女だと思われたよ完全に。
隆也ちょっとひいてたんじゃね?
いや、でも喜んでくれてたような気もする・・・・。
っていうかそういう問題じゃなくてさ、


どーすんの!?
この体!!!


湯船からあがり曇った鏡の前に立つ。
隆也にこの生まれたままのからだをすみからすみまで見られる。

そう思うとどーしていのかわからなくなる。

き、鍛えた方がいいのかな・・・?

でも逆に筋肉質な女っていうのもあれだよね・・・・。


だけど引き締まってたほうが幻滅されないかも。

いや、っていうかするときって電気消すのかな・・・。

というか下着!おぉおおーーーい!!どうすんだ私。


こういうとき中途半な知識しかない自分が恨めしい。






こんなときどうしたらいいんだろう・・・・・。









「それをあたしに聞くわけ?」

先輩!頼んます!マジ自分不器用なんで!」



最近の学校の昼休みはきまってこの状態。
あたしがに相談し続ける。
自分的にはもっとくだらない話で馬鹿笑いしたいけど、どうにも顔にでるらしくの方から話を振ってきてくれた。
そんなに甘えっぱなしのあたしは今日もご飯を口にかけこみながら真剣な眼差しで見る。



「・・・・さ。」

「うっす。」

「・・・・とりあえず飯食う手をとめろ!!!このばか者!!」

「うっす!すんまへん!ひぶん、不器用なんべ!!」

「もごもごしてんじゃねぇー!!つか不器用なんでって言えばなんでも通じると思うなよ!それが許されるのは高倉健だけなんだよ!!」

「差別だ!!人種差別だ!!」

、あんた他にいうことないの?マジで今ここでその人生にピリオドをうちたいの?」

「いや、あの、ほんとなんていったらいいか・・・すいません。ホントに。」

「よろしい。」


そういいながらコーヒー牛乳をすするをちらりと見るとその手にはきらりと光るものが見えた。

「あっ!」

「ん?」

「指輪!!」

「ああ、うん。もらった。」

「すごい!!」

あたしが手を叩いて言うとは「ありがと。」と照れながらそっぽを向いていった。
人の事になると余裕しゃきしゃきで話に乗ってくれるだけど、自分の事を聞かれると照れるところがかわいい。
だなんて思ったけどあんまり言うと怒るからやめておこう。




「で、とりあえずどうしたらいいかな・・・・。な、なんか準備しといたほうがいいの!?」

「うーん・・・あたしもそのへんの男の心理はわかんないからなぁ・・・男友達とかに聞いてみたら?」

「ぇえ!!?」

「だってそっちの方がリアルな意見聞けるしさ。まぁあたしでよかったら下着選びぐらいは付き合うよ。」


はなんてこともないように言ったけど。






そそそそそ・・・・そんなこと聞ける友達いないよぉおお!!!!?


男で仲いいのなんてホント隆也ぐらいなもんで。
こんなあたしはどうしたらいいんだろう!!?










考えに考えを重ねた結果。










「うう・・・・・ご、ごめんね、急に呼び出したりして・・・・・」



とある喫茶店。
苦いコーヒーの香りが鼻をかすめる。
外はまだ少し明るくて人がガラス越しに足早に通っていった。



「いや、全然大丈夫だよ。オレもミーティングだけだったし、その後予定無かったしね!」


そういって優しい言葉をかけてくれるのはもはやこれもおなじみ栄口君だった。



ホント男子でこんなを相談できるのはしぼりにしぼったって栄口君しか居ない。
彼の優しさに甘えきっているあたし!ドンマイ!!
そう自分にいいきかせ(いいきかせる意味は果たしてあるのだろうか・・・・)


ゆっくりと本題に入った。



話の途中で「ぅぇえ!!?」と驚きを隠せない様子で居た栄口君だったけど、
一応最後まで話を聞いてくれた後、彼は難しそうに眉をしかめた。










「うーーーん。なんていうか、まだオレには縁が無い話だからなんともいえないけど・・・・」

「えぇ!?栄口君って彼女居ないの!?」


驚いてコーヒーを飲む手を止める。


「・・・・傷つくからあんまりおっきなこえで言わないでね・・・。」

「あ!ごごめん!まぁ部活忙しそうだししょうがないよ!」

「部活が無くてもどうだかね・・・」


ふっと遠い目をして外を見る栄口君。
あたしはあわててフォローにはしる。

「そんなことないって!絶対栄口君もてるよ!優しいし笑顔かわいいし!!」

「え・・・」


やべ・・・・。
男の子にかわいいってまずかった!?
っていうかちょっと口走りすぎた・・・?
たいして親しい仲でもないのにうっせ!とか思われたかも・・・・。
不安を覚えながらも恐る恐る栄口君の顔を見ると
心なしか頬を染めて苦笑いしている。



「ご、ごめん!調子乗った・・・。」


「い、いや全然大丈夫、あ、ありがとう・・・なんかさんに言われると嬉しいかも。」

「えぇ?」


意外な発言に思わず聞き返した。


「なんかさん嘘つけない感じするからさぁ・・・・だからなんか嬉しいなって。」


よ、よくおわかりで・・・・。


「なんかすぐ顔にでるっていわれちゃうんだよねぇ・・・あたし。」

「アハハ。確かにさんってわかりやすいかも。まぁ話は戻るけど・・・オレでよければ協力したいところなんだけどね・・・・こればっかりはどーにも・・・なぁ。」

「うー・・・やっぱり・・・かぁ・・・」


こまったように腕を組んで二人でううとうなる。

ああ、あたしって・・・・。
こんなコトで栄口君を呼び出してさらにはこんなに悩ませて!!
部活で疲れてるんだろうなぁ・・・・。
っていうかホントいいやつだよな、コイツ。
いやこいつとかいうほどの仲じゃないんだけどさ。
なんかこう・・・親近感わくっていうか・・・
もし栄口君がこまったコトがあったら本気で力になりたいって思わせるかんある。
ホント彼に早く彼女ができますよーに・・・・。

っておぉおおおーーーーい!!!

あたし!おい!あたし!!のんきかここは!!
栄口君が真剣に考えてくれてるっていうのに!!
あたしがあたしの問題を放棄してどーすんのよ!!!

ひとりで頭の中で大暴れしている時「でも、なんていうかさ・・・」と、栄口君が切り出してきた。



「お、おう!?な、何!?」

「うん。なんつーか、自分のためにそういう風に一生懸命になってくれるだけで嬉しいと思うよ?形はどうあれさ、阿部にはちゃんと伝わるんじゃないかなぁ・・・・」




「栄口君・・・・・」

「前も言ったけど阿部そうとうさんの事好きだからなぁ・・・」

「ぇえ!?ど、どうかなぁ・・・というか、学校ではどんな感じなの・・・?」



わりと気になっていたこと。
これは正直栄口君じゃないとわからない。

あたしは違う学校だしこの間部活を見に行ってきたときから気にかかっていた。


隆也ってやっぱりもてる。



彼女のあたしがいうのもなんだけど、あいつやるときはやるというか普段とのギャップがすごいから、
乙女心をいうやつを掴みやすいらしい(いわく)


心配なわけじゃないけど、彼女としては気になるところ。


しかも付き合う前にあんなかわいい子に告白されて・・・・・

今あたしと付き合ってるのは天変地異がおこったと言っても過言ではない(自分で言ってて悲しい・・・)



そんなあたしの心を汲み取ってなのか栄口君はにっこり笑った。





「んーたまに水谷に用事で教室とか覗いたりするけど・・・・特になんもって感じかな。」


「あ、そそう・・・。で、でもなんかさ、かわいい子いるよね?」

「え?かわいい子・・・?」

「うん。なんていうか、ホラセミロングぐらいのキレーなサラサラストレートで目がくりっとぱちっとしてて細くて超かわいい子

・・・っとねぇ・・・あ、そうそう、あんな感じほら外にいるさぁ・・・あの・・・・」

「・・・・・・。」


「・・・・・・・・。」







ガラスの外には







あたしと栄口君を無言にさせる




光景が広がっていた。








「・・・・・・・阿部・・・?」

「・・・・・・・・と、アノ子・・・・・・・・・・・・・・・。」






そう、喫茶店から見える信号を二人は楽しそうに笑いながらわたっている。




あの雨の日の二人の姿があたしの脳裏によぎった。







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うはーーー!!!もうだめだ!!スランプというかなんかもう書きたい気持ちが先走ってしまってどうにもこうにも・・・・
上手く文章がまとめられない私です。
ごごごごごっご・・・・・(十八番のスライディング土下座)
もーやだ!!このヒロインはホント乙女なのかお笑いなのかはっきりしろって感じですよね!っていうか栄口君はこんなんじゃない!!!
なんかもうもとからめちゃくちゃな文章がさらにメチャクチャに・・・・・
ホント許してやってください・・・・つ、次こそは・・・・・


ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!!!