なんでなんでなんでなんでなんで?


わかんないよ、



なんで



あたしなの?
















腕を引かれて館内を歩くあたしと阿部。


もうちゃんと文貴は見えないところにいってしまった。


人であふれかえっている館内なのに、すごく静かに感じたのはきっとあたしの耳が、
というか体のいたるところが、故障してしまったからだろう。

もう脳みそなんてこの状況についていくことすらできないし。

















「おりゃ、」

「いったい!!!!!!!!!」











あ、痛覚だけはちゃんと機能してました。









阿部のチョップが頭にはいってはっきりと意識が戻ってきた。






「・・・・お前さ、せっかく遊び来てんだからもっと楽しそうにできねーわけ?」

「・・・・・・・・・だって、意味分かんないし・・・・」

「はぁーーー?」









眉をしかめる阿部。


あたしの方がはぁー?だよ。


だって、
阿部はちゃんが好きで、
ちゃんは阿部が好きで、
二人っきりでのデートがなんとなく気まずくてあたしと文貴が呼ばれたわけで、

それなのに、



なんであたしと阿部が二人っきりなの?



阿部はあたしを馬鹿にしてるとか?
あたしが阿部のこと好きってわかってるから最後ぐらい遊んでやるぜ的な?
プレイボーイ的行動?







「・・・・・わけわかんない・・・・」

「・・・・お前さ、この間の話忘れてんじゃねーの?」

「忘れてるわけないじゃん!!!」










フカフカの座席に身を投げるようにして席に着く。
阿部は2、3度座りなおしてからさっきよりも不機嫌そうにこっちを見た。




「・・・・・・なんなんだよ、そんな俺と二人が気にくわねーわけ?」

「なっ!!!」










そんなわけないじゃんか!!!!



普通なシチュエーションならかなり嬉しいんですけど!!!?





「あんだけ好き好き言っておきながらやっぱなんやかんやで幼馴染のがいいんだな、お前は」






は!?

なんで文貴!?





「確かによーあんだけ仲良かったら彼女できたりとかしてぱったり話さなくなって、やっぱ好きでしたーなんてのあるかもしんねーけど。」




















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・















「いや、それはないけど。」











「は?」








「あたしが文貴とかマジないから。文貴はどちらかといえば家族だし、彼女できたら嬉しいし。」












それに、












「な、なんども言うけど、あ、あたしは阿部が、好き、なんだけど。」











でも、







「あ、阿部は・・・・・・・・・・・・・」











阿部は、ちゃんが好きなんでしょ?








阿部の顔を見ると


目頭がぐぐっと熱くなって








涙がこぼれそうになる。












出てこないよ、言葉。















暗い映画館の中で、












明るいスクリーンに照らし出された阿部の顔は





















不可思議でたまらないという顔。

































「・・・・・・・・・・・・・・お前ホント言ってることと態度が矛盾しすぎだろ。」















「・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
















「だいたい今日はと水谷くっつけるために設けた日なんだからちょっとは空気読めよ。」






































誰か、



私の脳みそ取り出してちょっと整理してくれません?


















あいた口がふさがらないまま、




















映画上映スタート☆


















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とりあえずきりのいいところまでアップ!!!
またしばらく放置とかになんないように書きためておきたいものです・・・・!
なんか、やっとめちゃくちゃなくだりを終えられそうです・・・!
やっぱちゃんと計画して作らなきゃだめですね、
連載3本目にしてようやく気付きました。

ホントすいません。
私を殴りたい人はホントすいません。
布に綿詰めて縫って、明って書いた紙貼ってぼっこぼこになぐってください。



ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!