ああああああああああ、



あたし今











めっちゃ幸せかもしれない。
















「とりあえず、つまり簡単に言うとさ。」

「あ?ああ。」







「阿部とちゃんは別になんともなくてさ、」

「ああ。」

ちゃんが文貴のこと好きってことでさ。」

「ああ。」

「あたしが文貴と仲いいからどうにかしてくれってことだったんだね。」


























「だからそーやってはじめっから言ってんだろーがよ!!!!」











喫茶店で阿部の罵声を浴びる。
それすらも幸せってどーゆーことですか。

とりあえず、いとも簡単に私の悩みは解決してしまいました。
うん。勘違いの一言でした。





あいたたたたたぁぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!







「話ちゃんときけっつーの。」

「すいませんでした、これから人生の教訓にします。」


反省の気持ちをこめてコーヒーをすすった。







今は映画もすっかり見終えて、少し歩いた先にある喫茶店に二人で来ていた。
エンドロールの途中で、阿部がすっと立ち上がり、「行くぞ」と帰り支度をはじめるものだから、はじめはなにかと思ったけど


なんでもあの二人をいい空気にするための作戦らしい。






少しだけくらい喫茶店はおしゃれな音楽が流れていて、少しだけ背伸びをした気持ちになった。




あ、
そう言えば、
こうやって向き合って、二人で話すのってはじめてなんだよな。


一回だけ買い物に行ったけど、
それだけだったし。







ストローで氷をいじりながらちらりと阿部を盗み見ると呆れた表情で携帯をいじっていた。








「なんかあたしが一人で落ち込んで色々考えこんでただけなんだね・・・・・・」

「あ?」

「なんでもない。」

「あっそ。」









「阿部ー」

「んー?」

「これからどーする?」

「あー・・・・・・どーすっか。」










そこまで考えてなかったんですか。








「お前はどーしてぇーの?」

「あたし!?」

「いや、お前しかいねーだろ。俺は別になんでもいいから。」




「え、えーっと・・・・えーっと・・・・」















どうしよう、












い、いっちゃおっかな・・・・・・・・








あっさりいつもみたいに流されるだろーな。














「あ、あたしはもう少しこうやってだ、大好きな阿部とおしゃべりしてたいな!!!!」






















阿部を見ずに、おふざけ交じりに言ってみた。
ホントはめちゃめちゃ緊張してるし、ドキドキしてるし、
このまま返事がなかったら「うっそー」とか言ってふざけてなかったことにする予定。















「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」







一向に返事はない。










あ、やばい。


みすった?














「ご、ごめんうっそ・・・・・・・・・」




慌てて訂正しようと思いバッと阿部に視線を移すと









少し驚いたようなそんな表情であたしを見る阿部。

耳まで真っ赤で、





一瞬静止する。










「ちょ、え、えぇ!?」

「んだよあーもーうるせえうるせえうるせー!!!!」

「あ、え!?阿部のほうがうるさいし!!え?ど、どした!?」











すぐにはっと我に返った阿部は、赤くなった顔を隠すようにして手で口元を覆うようにして頬杖をついた。










あたしは一瞬の出来事によく頭がついていかない。
本当に今日は頭が足りない日だなぁ。











「あ、阿部・・・・・・?」













どーしたのか、

なんなのか、



知りたくて少しうつむいた顔を覗き込むようにすると、


やっぱり顔は赤くて、
動揺を隠せない目は絶対にあたしと視線を交えようとはしてくれない。





なんだこの阿部。
見たこともない様子の阿部がかわいくて、
そんな阿部を見れたことが嬉しくて、
口元が緩んだ。

















「笑ってんじゃねーよ!!!!!!」

「ご、ごめん!!!」

「あーもぉ・・・・・・・・・・・・」


「ごめんってば・・・・・」


「なんなんだっつーの。」


「へっ?」









「好きとかふざけて言いだしたり、騒いで絡んできて、嫌がらせしてくると思えば、急に赤くなって緊張したそぶり見せたり・・・・」










「かと思えば、今日の今日まで全然話しかけてこなくなって、元気なかったり。」
















「俺はてっきり水谷のことマジなのかと思って・・・・少しだけ複雑な気持で・・・・あーもぉー馬鹿みてぇ!!!!」
























パチンと携帯を閉じて、
阿部がため息交じりに言った。

























「お前が笑ってあほなことしてないと、なんか俺まで調子狂う。俺のことちゃんと好きでいろって・・・・・・・」












最後の方は小さくて聞き取れないぐらいだったけど、
あたしの耳にはちゃんと届いて










言い終わりぐらいに阿部がハッとした顔になって


































「なんでもねぇ。」











頭をぐしゃぐしゃかきながら一言添えるようにしていった。










「阿部阿部阿部!!!!」


「んだよ・・・・・」



「そんなこと言われるとあたし調子乗るよ!?」







「・・・・・・・・少しぐらいは乗っとけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



























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すいません。

もしかしたら


これ、


完結できないかもしれないっす。



ここまでやって、


全消ししそうな予感が・・・・・



ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!!!