「お前さ、」
「うん。」
「俺の教えた2時間を何に使ったらこんなぼろくそな解答用紙が完成すーんーだぁー・・・よぉ!なぁ!?」
「いや・・・・え・・・・すいまっせーん。」
季節は7月。
あと10日後は期末試験。
あたしの学力
中2学期末。
ただ今恋人隆也とあたしの部屋で勉強中で・・・・
勉強中のはずなのに・・・・
あたしの勉強はいっこうにはかどらない。
そのせいで隆也の勉強もはかどらない。
隆也は頭を抱えて大きなため息をついた。
「いや、わざとじゃないんだよ?わざとじゃないんだけど・・・・」
「ったく、わざとだったらマジ殴り殺す。」
「うっわ!仮にも彼女だよ!?愛しい愛しいマイハニーだよ!?それはなくない??」
「マイハニーね・・・・じゃー試しに、ココにマイハニーって書いてみ?」
そういって隆也はルーズリーフをトントンと指で叩く。
「りょーかい!」
あたしはシャープペンの頭を2回ほどノックしてそこに書いた。
「ばっか!英語でに決まってんだろ!カタカナならサルでもかけんだよ!」
「えっ!あ・・・英語でぇ〜・・・?うーんと・・・・」
自信ない・・・・
頭の中でもやがかかってる・・・
あたしはおそるおそるペンをはしらせた。
さっきよりも心なしか筆圧も薄い気がする・・・・。
「・・・・いったい!!」
「お前それじゃマイハマーじゃねぇーか!!!」
「じゃあ今日からあたしは隆也のマイハマーだね☆」
「・・・・?」
「・・・・ごめんなさい。」
「わかればよろしい。」
振りかざした隆也の握りこぶしはほどかれて頭の上にぽんと乗った。
「・・・・・・・。」
「・・・隆也?」
「、もしかして俺と勉強したら逆効果なんじゃねーの?」
「へ!?なんで!?」
「いや・・・・正直俺が無理やり誘ったみたいなとこあるし・・・・集中出来ないから覚えらんねーのかなって・・・・」
隆也はヒジをついて口元を隠す。
あたしはシャープペンの先を机に押し付けて芯を引っ込めた。
「隆也。」
「あ?」
「馬鹿?」
「さんに言われたくないんですけどー。」
「うるさいなぁー。」
「事実じゃねーか。」
「そーなんだけど、なんとなく・・・・ガラにもなくそんなこと気にするからてっきり馬鹿なのかと思ってさ。」
「俺は馬鹿だよ。」
「は!?」
以外な言葉にあたしは目を見開いて隆也をみた。
隆也はプリントを見たまま。
「の事ばっかり考えてる。馬鹿。」
「・・・・・・・・・・隆也?頭でも打ったの・・・・?」
「そーかもなー。」
「正気!?」
「正気じゃねーから多分と付き合ってんじゃね?」
「ひどくね?」
「ひどくねぇ。」
見た目よりちょっと大きな手で隠された口元が笑ってる。
「笑うな!!!つーかホント彼女の扱いひどいよ!!!さっきのは嬉しかったけど結局最後これじゃ意味ないじゃん!!」
「いいから勉強するぞ。馬鹿なんだから・・・俺は後十日でお前の面倒と田島と三橋の面倒と自分の勉強もあんだよ!」
「ちょ・・・・!!!馬鹿で悪かったねー!もういいよ!三橋君と田島君の見てあげれば良いじゃん!ったく、ちょっとは山田君を見習って・・・」
「まてまて。」
隆也の顔色が変わった。
「ん?」
「山田君って誰?」
「は?知らないの!?」
「・・・・。」
「おま・・・!ドカベンも知らないでキャッチャーやら野球やらしてんの!?」
「・・・んだよ!なんでそんな親しげに漫画のキャラ出してくんだよ!てっきり・・・・」
「・・・・てっきり?何?なになにぃー!!?」
「うるせー。こっちみんな。」
「はいはい。」
あたしが教科書に視線を戻したときだった。
「やっぱこっち見ろ。」
「はぁ?」
どっちだよ!と思って正面に座ってる隆也に目をやろうと顔を上げた瞬間。
ちゅ
唇にやわらかい感触とうっすら感じる暖かさ。
「勉強開始。」
そういって隆也は自分の教科書に視線をおとした。
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阿部夢・・・・。ホントはこれ榛名さんで書きたかったんですけど・・・・榛名さんはお馬鹿さんのイメージがあるので阿部君にしました。
なんか私の書く夢ってどれもこれも同じような話ばっかりだな・・・なんかパターン同じですいません。目ばっか見開いちゃってすいません。
あれ、なんかもう生まれてきてすいません。もっと勉強します。頑張ります。
これからもよろしくお願いします。
ここまで読んでくださってありがとうございました!!!