とある、日曜日。
別になんの変哲もない日。
でも、あたしにとっては特別な日だ。
だって
廉と一日中一緒にいられる大切な日だから。
□あれもこれも全部□
「えっと、それで、た、田島君が、花井君に、お、怒られちゃって・・・それで、」
今日は久しぶりに廉の部活もお休みで、ゆっくり二人で廉の部屋で話をしていた。
廉は身振り手振りでぎこちない様子で、でもすごく嬉しそうに部活の話をする。
あたしはそれがなんだか嬉しくて
「ふふっ」
「?な、に?」
「えっ!?あ、ごめんごめん!!」
無意識にも声に出して笑っていた。
「ごめんね。いやぁ、ちょっと・・・なんか幸せだなぁって思ったんだ。」
「う、ん?」
「廉とね、こうやって二人でいられるコトはあたしにとってすっごく幸せな時間なんだよ。」
すると廉は頬を赤く染めて、目を輝かせて大きくうなずく。
「お、俺も!俺も幸せ!、ちゃん、と一緒にいられて、すご、く・・・幸せだよ!!」
二人で向き合うように座っているベッドがぎしぎしと音を立ててきしんだ。
「うん。ありがとう。」
「お、俺こそ、ありが、とう。」
そういってニコリと笑う廉があまりにかわいくて
「うひゃ!!!」
あたしは思わず抱きしめた(かるく変態傾向あり)
廉は戸惑いながらもソロソロとあたしを抱きしめ返してくれる。
「お、お、オレェ・・・すごく、好、き、だよ・・・」
普段は言わないようなことを言われて嬉しい気持ちもあったけど、ここでもう一押しほしい、欲張りなのがあたしなわけで。
「ん?何が?野球が?そんなにすきなの?」
わかっていながら意地悪しちゃうやな女。
でも、どうしても廉の口から聞きたくて、
あたしばっかり想ってるのかなとか正直不安におもう時だってある。
だから今日はぎりぎりまでひかない。
そう決めた(今)
ゆっくりと体を離して廉の顔が見える位置にもっていく。
「ブッ!!!廉顔真っ赤だよ!」
「あ、う・・・うあ・・え、・・・」
口をパクパクさせる廉。もう耳まで真っ赤にさせていて、きいたこっちが恥ずかしくなってきた。
「あー、ごめんね。ちょっといじわるしすぎたよねー」
そういってもう一回抱きしめようと廉の首に腕を回したときだった。
「えっ!?うわっと!!!」
廉がいきなり、あたしの手首を掴んでグッと体を押しのける。
その細い腕からは想像もできない力で。
というか、その非力そうな腕のどこにそんな力があるんですかね?
あたしは突然すぎて驚きを隠せなかった。
「あれ、えっと・・・ご、ごめんね?嫌だった?」
「ち!ちが・・・ちがくて、おれ、俺、ちゃんも、野球、も、どっちも・・・だ、大好きだよ!!」
「はい?」
急に何を言い出すのかと思ったら・・・・
「えっと、俺、ちゃんが、俺、が、野球やってるとこ、スキって、言って、く、れるから、もっとや、野球がんばろうって思う、し・・・
野球がなかった、ら、みんなとも、、ちゃんとも、な仲良くなれなたった・・と・・・えと・・・う、あぁ・・・だ、だから・・・」
最後の方はどもりながら小さい声で「だからどっちも大好きで大切です」と俯いたまま言った。
ああ、廉。ホント君って子は・・・・
野球が大好きなのも、西浦のチームみんなが大好きなことも、
あたしが愛されてることも
廉が一生懸命なコトも
あたしはわかってたくせに
「え!?、ちゃん!?えぇ!?お、おれ・・ご、ごごめんなさいぃ!!!」
「アハハ・・・ありがとう。ありがとう、廉。」
言葉で、廉が表してくれたら、
格別に嬉しいよ。
廉はあたしの涙を見てきょろきょろ何かを探すみたいに周りをみたけど
あたしは廉の頭を両手で押さえつけるようにぐわしと掴んで正面を向かせる。
想像通りの猫顔にちょっと噴出しそうになったけどまっすぐ廉を見た。
「廉!ありがとう。大好きだよ!!!」
そういってから廉の唇にちゅっと軽いキスをして、今度は力いっぱい抱きしめた。
多分、あたしも廉も真っ赤な顔してるだろうなって思ったけど
今そんなことはどうでもよくて、
廉もあたしよりももっともっと力強く抱きしめ返してくれたことが
とにかく幸せで、幸せでどうしようもなかった。
その時窓から見えた外は、澄み切った空にまるで太陽がこたえるかのようにサンサンと光を放ち続けていた。
そんな特別な日曜日。
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はい微妙!毎回オチもネタも微妙でホントすいません!ホントマジで誰かに殴打されて死んだほうがいいって自分でも思います。
もっとかわいいレンレンがかけるようになりたいです。かわいいレンレンと休日まったりしたい!という気持ちで書いたのですが・・・・・
気持ちばっかり先走ってしまって・・・見苦しい文になってしまったと反省してます。
では、ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!