!!」



「うん・・・・・?」



「覚えてるよな?」



「・・・うん・・・・・・・・・・・・・?」



「約束」





その笑顔は


まっすぐで眩しくて



あたしはしらを切ることすらもできなくて、ただぎこちなく笑った。













!!ちょ、こっちこいって!!!」

「えぇ!?な、なんで?」




悠一郎の部屋の角に身を小さくたたんであたしは必死に抵抗する。
時間は午後10時43分。
お風呂もご飯もお世話になってあとはもう寝るだけ・・・・・・・・・・・
と言いたいところだけれども










「なんでって、お前、そんなんじゃセックスできねーだろ!!!」










そうもいかないらしい。
そもそもことの発端はテスト勉強からで。
悠一郎がテストで赤点を回避したら、セックスをするみたいな
なんかよくわかんないけどそんな感じの流れになってしまったわけで。
色々おかしくね?え、おかしくね?と突っ込みたくなるところもあるけど、約束は約束なわけで。





「あーもーが来ないんなら俺が行くもんね!」と言って、
さっきまで頭を拭いていたタオルをぽいっとそこらに投げ捨てて悠一郎が近づいてくる。
あたしはいとも簡単に悠一郎と壁の間に挟まれてしまった。
逃げ場はない。
でも逃げたい。
でも、お風呂上がりの悠一郎はなんだか少し色っぽくて、もっと見ていたい。



色々な感情が入り混じってわたわたするあたしを彼はぎゅっと抱きしめた。




!!」

「うぉ・・・・・な、なに?」



少しだけ離された体のおかげて顔をまじまじと見られる。
悠一郎の大きな目があたしの心を見透かすみたいに思えてすごく恥ずかしい。


しんと静かな部屋で、ちゅっと触れるだけのキスをされる。















「俺、勉強頑張ったからさ、」




「うん」







「ご褒美、ちょうだい?」










甘い声が












「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん。」















いつだって意地っ張りなあたしを崩してしまう。


































「・・ん、あぁ・・・・あ・・・やぁ・・・・・」


自分の卑猥な声と水音が部屋に響く。
それに羞恥を隠せずあたしは必死に目をつぶってうでて顔を覆う。
何度やってもこの行為はなれることはなくて、
必死にシーツをにぎりしめた。





、もっと声出して・・・・」


いつもの無邪気な悠一郎からは想像もできないような艶っぽい声にぞくりとする。
ふるふるとただ首を振ることしかできないあたしを見てクスリと笑う。



、かわいい・・・そんなことされたらさ、」




「もっといじめたくなる」っとそっと耳元でささやかれたのを合図に、
秘部へと挿入されていた悠一郎の指の動きが加速して、


「ひゃぁあああああ、ああん、ああああああ・・・・・・!!!」




そっと耳をあまがみされた。




その愛撫にあたしは耐えられなくて、
悲鳴のような声をあげてたっしてしまった。
羞恥に追い打ちをかけられたような気分でぐったりしていると



スッと布がすれる音。

いつも恥ずかしくて目を閉じているけど、

この音がした後は決まってビニールをさく音がして





「っと。」



悠一郎があたしの腰を引き寄せるんだ。







おおいかぶさるような体制で、顔を覆っている両手をぐっとひきはがされる。




「ひゃっ!ちょ、な・・・・」

「ダメ!!」

「・・・・恥ずかしいからヤダ・・・・。」



両手に力を入れてみても、だめで。
悠一郎の硬い手があたしの手首をぎゅっとつかんで、
顔の両側に押さえつけ、自由にさせてくれない。
まじまじと顔を見られてあたしはどこを見ていいのかわからなかった。

悠一郎はそんなあたしの頬にそっとキスをして、

やわらかく笑う。






「俺、もっとの恥ずかしい顔見たい。全部、見たい。隠さないで。」



その声が
甘くて
優しくて
全身の力が抜けていく。

手首をつかんでいた悠一郎の手が緩んで、あたしの手にかぶさって指を絡める。
あったかくて
なんだか安心した。



「もっと、がほしい」





艶っぽい唇が
そっと囁いた。







「あっ!!!!」


「・・・・・っ!!」



膨張した悠一郎がぐっとあたしの中へと入ってくる

それは熱くて熱くて
あたしの頭を真っ白にしていく。



その熱で全身がとけてしまうような錯覚。

ベッドのきしむ音と卑猥な水音
あたし達の息の音
甘ったるい声に、あたしはどんどん浸食されていった。





もう

悠一郎のことしか考えられないよ




ぎゅっと手を握ったら





「好き、めっちゃ好き」





こんな時でもニッと笑って
あたしの手をさっきよりも強く握り返してくれる悠一郎。










こうやってあたし達は二人同時にいつもどおり絶頂を迎えた。
















が好きだから、俺は何だって頑張れる気ぃーするー。だから、ずっと一緒にいてぇー・・・」


あたしの頭に顎を乗せて悠一郎がつぶやくように言った。


「まぁ・・・今回は赤点免れてよかったけどさ、こんなんなしにこれからはちゃんと頑張ってね?」

「んー・・・・だって勉強ってつまんねーんだもん!!毎回こうやってくれればがんばるよ、厳密に。」

「そんなんしょうがないじゃん!!頑張れよ!厳密に!」

「良いじゃん別に!終わりよければすべてよし!みたいな!」

「・・・・・。」

「まぁ・・・・赤点とってもセックスするけど」





おいコラ。


やっぱり悠一郎の頭の中は野球とコーンポタージュしかつまってないような気がした。





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遅くなってしまって申し訳ありません!!
そして遅くなったわりにこれて!!さすが私クオリティ。
奇跡のような最低作品ですね。本当に申し訳ありません。もうブラジルまで
土下座します。
こんなんしか書けませんがよかったらまたいつでもリクしてやってください!!
本当にありがとうございます!そしてごめんなさい・・・・!

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!!

ちなみにこの小説は「君のための時間」の続きのようなものなので、そっちを先に見ていただくとわかりやすいかと思われます