全身があつい。

だるい。

動けないほどではないけれど、できることなら動きたくない。

そんな体調の中、あたしの部屋のドアが鈍い音を立てて開く。

目の前に立っていたのは彼氏である阿部隆也だった。



いやな予感がする。
寒気がした。
いや、寒気はもともとしてるんだけどなんかこう・・・違う寒気がした。

まさか・・・・・・。








「大丈夫かー?」

「なにしに来たんですか阿部さん。」

「見舞いにきてやったんじゃねーか。」

「じゃーなんで」



あたしはうんざりとした表情で隆也をにらむ。



「なんであたしの上に馬乗りになってるんですか。」



奴が不適に笑った。
悪寒がする。


「はーいこれからお注射の時間ですよー」

「こんのエロじじぃいいいーーどきやがれ!マジで!具合悪いのー!!」

「だからオレが看病しにきてやったんだろ?すぐ直してやるよ。」




いやいやいや。なんなんですかこいつ。
うざいから。もっそいうざいから。
マジでいつもらなはっ倒してるところなんだけど、

今日はそうもいかない。

風邪のせいで体が上手く動かない。


「ねー隆也ーお願いー。」

「・・・最近ご無沙汰でこっちもたまってんだよ。」

「下に親が・・・」

「さっきすれ違いざまに出かけるから留守は任せるって言われた。」

「でもホント体がだるくて・・・」


あたしが顔を背けたときだった。

耳の横に隆也の口が来て、息使いが生々しく聞こえてくる。


「優しくする、だから頼む。だめ?」



普段はふてぶてしい感じで眉間にシワばっか寄せてるくせに。

こんなときのあたしを丸める方法はしっかり知っている。


そんな甘い声でささやかれたら、

首は横に触れないよ。




「・・・・優しくしてね・・・・。」

「ん、わりぃ・・・・。」


隆也が軽く謝るのが合図になって、あたしの口をふさいだ。



唇は何度も何度も角度を変えて重なる。

徐々に深く、深く

舌を絡めるようにして


歯列をなぞられれば、



あたしの肩はビクリと震えた。



その反応を楽しむかのように隆也の舌は確実にあたしを骨抜きにしていく。

ゆっくりと離された唇を名残惜しそうにつなぐ銀色の糸。


酸欠のせいで頭がぼーっとする。

そんなあたしをみて隆也はニヤリと笑った。

やらしー。」

「そんな、ことない。」

「ふーん。」


そういってまた余裕の笑みを浮かべながらあたしのTシャツをたくし上げて胸を掴む。
ゆるりとなでられるように触られて突起をいじられた。

そのたびあたしは涙目で声を殺した。











「・・・ん・・・・い、やぁ・・・・・」


・・・・」

「たか・・・・・・・・。」








行為はどんどんエスカレートしていく。




隆也の手がゆっくりと首をつたい胸、

腹、

そして秘部へと移動する。
それだけで体がビクッと震える。

その反応を楽しむかのように隆也の指はゆるゆると周囲をなでる。





「ひゃ・・・あ・・・うぁ・・・。」

「・・・・・。」

「・・・たか、や・・・。」

「ん?」

「・・・にやにや、しないで。気持ち、悪い。」

「こんな時にまで・・・ホントへらねー口だな。」


呆れながらそういうと、



「ひゃっ!!!!」



一気に指を差し込む。




「あっ、あっやっやぁあ!!!」

「さっきの余裕は、何処いったんだかっ!!」





いやらしい水音が部屋に響き渡る。

聞こえてくるのはあたしのあえぎ声と水音だけ。







しばらくして隆也はゆっくりと指を引き抜く。



それは二人がひとつになる合図。






「オレ、もう・・・・」

「・・・・ん・・・・・。」



あたしは覆いかぶさる隆也の首にゆっくりと腕を回す。



隆也のものが秘部へとあてがわれるとゆっくり挿入される。
やっぱり指とはくらべものにならないぐらいの大きさのそれを飲み込んでいく。
思わず眉をしかめるあたしに、隆也はそっと口付けてくれる。
それは隆也の優しさでもあるのだと、最近わかった。









「あっあっあっあっあっ・・・・あぁっ!!!!」

「・・・・っ!っ・・・・・。」







体がぶつかって

気が狂いそうになって。


それは熱のせいなのか、はたまた行為の時に見せる隆也の色っぽい顔によっているのか自分でもわからなかった。






隆也は動きを小刻みに、ピストンをかける。






頭が真っ白になって







起きるとさっきとは別人のようにすやすや幼い表情で眠る隆也の姿があった。
あたしは服を着て、おまけに冷えピタまでしっかりおでこにつけていて、
ぎゅっと隆也に抱きしめられていた。






「・・・・ありがと。」

そっと髪をなでるとぴくっと反応し目を開ける隆也。


「・・・・ん。」

「ごめん。起こしちゃった?」

「だいじょぶ。つーか・・・・」

「ん?」

「無理させちまってごめんな。」

「大丈夫だよ。つか、あたしこそ先におちちゃってごめん。」

「あー・・・いや、それはいいんだけど・・・・。」

「え、だけど?」

「今抱きしめてたら・・・・またしたくなったかも。」

「帰れ。」






次の日ダルそうに隆也が登校して来て「テメーの風邪がうつった」と眉をしかめて言われたが、
とりあえずシカトした私であった。











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初裏・・・・・。
いやいやいやいやいや。
これでもね、自分なりに勉強したんですよ!ホントに!頑張ったんですよ!!!
ごめんなさいぃいいーーーーー!!!!!!
とりあえずこれからなれていけたら自分なりのスタイルで書いていきたいと思います・・・・!
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!