変な女。



でもなぜか







もう一度会いたいと思った。










はじめはただ、人気の少ない屋上のあの場所が気に入っただけだと思っていた。
でも自分でも気づかないうちに、浮かぶのはあの女の顔。

あの場所にいれば、もう一度会えると思った。
ただ単純にそう思った。





「・・・・・それってあたしじゃなきゃだめなの?」




一週間ぶりくらいにあったこいつは引きつり顔で言った。
確かに彼女の言うとおりだと思う。
別にこいつである必要はない・・・・はず。
俺自身にもよくわからいけど、とりあえずコイツは大丈夫、なんの保障もないけれど、なんの根拠もないけれど。
コイツのそばはなんだか居心地が良かった。
名前もクラスもわからない、しかも女なのに、出会った瞬間から、何かを感じた。





多分同じクラスではない・・・・はず。


つーと違うクラスか?
それとも年上?
雰囲気からは上だなんておもえねー・・・・・


最近は昼寝をすればが俺を起こしに来て、そのまま一緒に飯をくったり、あいつがなんやかんや話したり、
そんな日々が続いた。
女は基本苦手なはずなのに、は自然と受け入れられた。
自分でも不思議に思うくらいに。
あいつのぐだぐだな話を聞くのが苦じゃないのは何故だろう。


そんなことばかり考える。
そのせいで今日は寝付けねぇ。


俺がふっと起き上がると、は気味悪そうに俺を見た。










「うわっ!!めずらしい。自分で起きるなんて。」




うるせー。
俺だって自分で起きれることもある。


思っても口にはださない。



とりあえずは「・・・別に。」と頭をかきながら返した。





「別にってなんだ別にって・・・・まぁいいや。あたしちょっと今日は急ぎの用があるから先行くね。」





「おい、」







驚いた。




「うわ・・・な、なに?」


は俺以上に驚いた様子で俺を見ている。


そりゃそうだ。
今まで俺から声をかけるどころか引き止めるなんてしたことがなかったわけだし。
俺自身も驚いてるわけだし。





あのときホントは一言



練習みにこい


と、伝えたかった。
でも何故か、と聞かれたら答えられない自分がいて、






「やっぱなんでもねぇ」







はぐらかした。






だからそのあと、体育館で彼女を発見したとき、息が止まるかと思った。

俺だけを、


見させたい


他の奴なんて
目もくれないぐらいに。







自分でも理解の出来ない感情。







でもそれは




の頭にボールが当たって



あのどあほうが背中にあいつを抱えて走っていて




なんだか親しげになって返ってきて




そのあと俺の事なんて目もくれずアイツばかりを応援して




楽しそうにキャプテンや三井先輩と話している姿を見て



なんとなくわかった。






俺は多分





に特別な感情を抱いている、


ということに。
















気が付けば、彼女の手首を掴んで俺は校舎裏まで来ていた。







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いや、なんも話すすんでませんけど。
ホント流川視点とか無理だし。誰だし。
でも書きたかったので自己満足です。
許してください。

ここまでよんでくださって本当にありがとうございました!!