「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
かれこれ2時間半ぐらい。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ボールの弾む音と、シュッとボールがゴールの網をかする音。
それ以外はたまに道路を通る車のエンジン音だけ。
風が吹き抜けてあたしは自分の髪の毛を軽くいじる。
うん。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・帰っていいかな。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
いや、流川君。
何その目。
あたしのぽつりと漏らした一言に流川君が手を止め、こっちを見た。
何か訴えかけるような視線にあたしはため息をつく。
「いや、流川君をこうやってみててもさ、別にいいんだけどさ、ちょっと寒いんだわ。」
さっきから風が体温を奪っていっていた。
いい加減寒い。
そして帰りたい。
っていうか帰らないと!!
こんな現場を見つかったらまた悪い噂が・・・・。
今更何を言う!!
と思ってもみたいけど、なんせ相手があたしと来たらみんな何かの間違いだと8割思うはず。
いや、思いたいはずなんだ!!!
だから!!だからおねっがい!!!あたしを開放してーーーー!!!!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
そんなことを祈っているとふわりと流川君の匂い、それと肩に温かいもの。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これ・・・・。」
「着てろ。」
いつの間にか流川君がそばに来ていて、あたしの肩に学ランをかけてくれていた。
少し重い学ランと、流川君の匂い。
それに正面に立った流川君のあたしを見る目にまた心臓が高鳴った。
どきどきしてる。
「・・・あ、ありがとう・・・・」
恥ずかしくなって視線をそらすと、流川君は何も言わずにまたゴールへと向かって行った。
だめだ。
たまに魅せる流川君のしぐさとか、表情とか、
すごくどきどきする。
緊張する。
まだ免疫ができてない・・・・。
なんだかこーゆー時だけ
このまま流川君の思惑通りになってもいいかもしれないって思っちゃう自分が情けない。
さっきまでは解放されたいってすごく思ってたはずなのに。
こういうときはあたしの無駄な乙女心が揺さぶられて。
あたしは熱くなった頬を両手で押さえながら夕日に照らされる流川君の横顔をぼーっと見ていた。
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短いですが、きりがいいのでここまで!!!
相変わらずのボキャブラリーのなさに自分でもびっくりです!!
だってしょうがないじゃん?私普段使う言葉はありがとう!ごめんなさい!!
おいしい!嬉しい!大好き!!だけなんだもん!!!
・・・・・・・・・ほんとごめんなさい・・・・・・・・・。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!!!