もう無理だ。
たぶん
いや、絶対
おそらく・・・・・・・・・・・・・
あたしの心は
体は
流川楓に支配されているんだ。
「うぅぅううーーーーーーーーーー・・・・・・・・・・・・」
溜息でもなく、発狂するわけでもない中途半端な唸り声がでる。
はじめての気持ちになんだか体がうずうず・・・もぞもぞして気持ち悪い。
あたしはどーなってしまったんだろう。
あたしは完全におかしくなってしまったんだろーか。
気がつけば
もう流川君のことしか考えられない。
初めは関わりたくないしか思っていなかった彼。
一緒にいる時間に比例してどんどん好きになっていった。
初めは友達として、人として、でも今はもう一人の男の子として。
普段はむすっとして無愛想だけど、寝顔かわいいところとか、
あたしのお弁当をうらやましそうに見て「それ食いたい」とか言っちゃうところとか、
「食べさして」とか言いだしちゃうところとか、
バスケは人一倍頑張っちゃうところとか、
あたしが練習をのぞいた時は張りきってくれちゃうところとか(ミッチー談)
どうしよう
あたし
好きだ
「うん。いや、知ってたよ?」
がひきつった笑顔で言った。
「っていうか今までホントうっとうしかったわ、うん。もじもじしやがってさ、ホント死ねって感じだったよ!!」
「いや・・・・あの、いいすぎだって!!っていうかだって!!相手は!!あの流川楓なんだよ!!!錯覚だって思うじゃん普通!!!」
「まぁね・・・でもほら、あんた神に憑かれてるところあるから!笑いの神とか」
「馬鹿にしてんのかコラ。」
「ごめんごめん、まぁよかったじゃん、晴れて両想いカップルみたいな?流川君も聞いたら喜ぶよ」
「・・・・・・・・・・・・・・えっ」
「えっ?」
の言葉に一瞬頭がフリーズする。
流川君も聞いたら喜ぶよ
え
「・・・・・・・・・・・それって言わなきゃいけないこと・・・・?やっぱり・・・・・・・・・・・・」
「そりゃ・・・・・あんたは嫌々付き合ってるみたいな感じだったし・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・で、す、よ、ね・・・・・・・・・・・・・・・・」
「え、あんたまさか・・・・・・・・・・・・・・・・・」
え、
そんなん恥ずかしくって顔から血が噴き出しますよ
「、せめて赤くなって、めっちゃ顔青白い、怖い、下唇噛み過ぎ、顔怖すぎ」
ペンっとおでこを叩かれた。
「おい」
「はい」
「・・・・・・・・・・」
放課後、体育館から自転車置き場までの短い道で
あたしはカチコチになっていた。
どうしよう、意識すればするほどどうしていいのかわかんないや。
ああああああああ!!!!!恥ずかしい!!!!!
「おい、」
「えっ」
「どこいく」
気がつけば自転車置き場を通り過ぎていて、
いけないいけないと頭をかく。
まぁとりあえず、あれだよね、タイミングだよね、
うん
考えてもしょうがないし、
時が来たときに
「いえばいいよね?」
「・・・・・・」
「なんでもない!!」
「・・・・・・・・・のれ」
「はぁーい」
自転車にまたがる彼の肩に手をのせて
あたしはそっと彼にいう。
もちろん心の中で
もう少し待ってね。
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もう駄目
ちょっと・・・・駄目・・・・ごめんなさい
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!